死を変換する
大須賀亮祐・中根なつは・野島輝・巽迅亨
コロナ禍により死は統計的な情報へと置き換えられ、死者数グラフに一喜一憂する社会において死はよりバーチュアルな情報となる。その反面リアルな肉体としての死は、より穢れをまとうものとして生活と隔絶した墓室に追いやられている。 しかし、土に還るという意味での土葬が行われていたかつての社会では死は生活の中に溶け出し、より身近なものとして存在していたのではないだろうか。 体内に取り入れるという行為はその物体から穢れが落ちている証左とも言える。死と現代人の距離は摂取を通して測定できるか。様々な形で変換されていく遺体をあなたはどこで食べることができますか?