ことばのあわい

作成者

入江 勇帆 / 岡安 理乃 / 北村 優衣

言葉はとても不自由な道具です。どんなに丁寧に紡いでも、思いをすべて言い表すことはできません。言葉にした途端、多くはこぼれ落ちてしまいます。それでも私たちは、そうしたもどかしさを抱えながら、言葉とともに生きていくしかありません。
本作品は、言葉が不自由な道具であることを前提に、言葉の正確さではなく余白に思いを馳せる空間を、異なる視点からなる4つのセクションで構成しています。言葉の一義性からはなれ、それぞれが自分なりの言葉を見つけることで、私たちと言葉の関係を見つめ直します。言葉の編み目をゆるめ、ゆらがせることで、あなたは言葉に何を見出すでしょうか。