こころみるものたち

心臓音楽

中根なつは・遠藤敦・香山千晴・中村祐太・野島輝

人の生を強く想起させる「心臓音」
一人として同じ道を辿り得ない「ライフストーリー」
至極プライベートな持ち物である「孤独」

いつ何時も脈を打ち続ける心臓の鼓動が主役の音楽によって、その人の孤独を抱きしめてあげたい、本人も視聴者も繋がりを感じて癒されて欲しい。そんな私たちの声に共感してくれた参加者2人が、今回、それぞれの持つ上記の要素を私たちの前に丁寧に並べてくれた。

確固たる生の証である心臓音に、心臓の主のライフストーリーと孤独を詰め込んだ音楽が絡み合い、さらにはそれと呼応する映像が姿を重ねる。心臓の主の分身ともいえる心臓音楽の中で、あなた自身がつながりを感じて共鳴し、寄り添える瞬間はあるだろうか?

心臓音楽が作られるまで

孤独を感じていますか?というアンケートを送り、回答者のうち、孤独を話してくれた二人に協力をお願いした。

協力者にはまず、嫌な思い出、感じている孤独など、これまでの人生について1時間のインタビューをお願いした。

最後に、聴診器を使って心臓音を録音させてもらった。

これらをもとに、協力者二人だけの、心臓音楽を作り上げた。

2人の人生と心臓音を重ねる

Case 1.では、アンケートとインタビューの中で「友達」という言葉が何度も繰り返し登場した。

彼の心臓音に乗せて、彼の孤独を優しく包む。

Case 2.では、家族との関係や周囲からの評価に翻弄されてきた人生を打ち明けてくれた。

彼女の心臓音に乗せて、人生のコンプレックスを優しく包む。